競馬は、ただ単に馬が走るのではありません。
1頭の馬には、馬主、生産者、育成牧場、調教師、厩務員、調教助手、装蹄師、獣医・・・など、実に多くの人間が関わっているのです。
そして、その1人1人に思惑があります。それが、馬1頭に与える影響は、皆様が思っているよりもとても大きいのです。これまで多くの競馬関係者や競走馬を取材してきて、人間関係が馬の成績にかなり影響を与えるということを身をもって実感しています。
馬は人間の気持ちに敏感に反応するとても臆病な動物なのです。
例えば、実力も人気もある馬の担当の厩務員が離婚調停中だった場合、厩務員の不安な気持ちが馬に伝わり馬体重の調整がうまくいかず、レースで馬券に絡まなかったという話はざらにあります。
厩舎内がゴタゴタしていれば、やはり馬は走らなくなるのです。
また人間関係がスムーズにいき、成績の上がっている厩舎の馬は、馬主や調教師がまるで期待していなかった馬でさえ、激走し、大穴を出してしまうことすら珍しくないのです。
私はこれまで、人と人とのつながりを大切にしてきました。
例えば、某馬主の会社で秘書兼馬係をしていた時に得た人脈(調教師など厩舎関係者他、馬具業者、生産牧場、馬喰など)も、自分の仕事や馬券に貪欲に生かしてきました。
成績上位の有名厩舎はもとより、成績が伸び悩むリーディング下位の厩舎関係者とも密に付き合ってきました。一度取材したら挨拶を欠かさないのは基本中の基本ですが、お世話になった厩務員の担当馬(たいてい1人2頭持ち)の出走を常にチェックし、取材に行ったり、競馬場でレース当日に応援したりと、細かいフォローを今もしています。人気厩舎はおのずと競馬マスコミも押し掛けますが、成績が今イチの厩舎はいつも閑散としています。そんな時こそ「これは誰にも言わないでよ。実はうちのテキ(調教師)は絶好調なんて吹いてるけど、あの馬、脚腫れててさあ、今回はいらないと思うよ」などという、決して表には出ない情報を聞くことができるのです。
また、関係者から食事や飲みに誘われれば、積極的に応じています。お酒が入った方が、関係者の私生活など、スキャンダラスな噂話が耳に入ってきます。
もちろん「今回は絶好調だよ、間違いないね。特に今は人気ないから大穴狙いで・・・」「ダンナ(馬主)が怒ってて、今回は勝たないとまずいのよ!騎手にも色々手を打ったからね。勝ちに行くよ」というおいしい情報も入ってきます。
これらの情報は決して公に出来ないものですが、ライターや関係者になれば、自然に入ってくると思ったらそれは違うのです。特に私は女性。競馬界はまだまだ男性社会なのです。女性が行けば、最初は見下され、あまり相手にされないのが当然なのです。しかし、挨拶を欠かさない事やお酒を付き合う、稀にその先まで・・・とライターという一線を一度でも越えてしまえば、やはり女性の魅力、強みなのでしょうか?他ライターや関係者にはしゃべらないことまでポロリ…ということが多々あるのです。
もちろん、その情報を鵜呑みにせず、私の人脈を使って情報の裏を取り、それで確認が取れた情報のみを馬券に生かして、これまで数えきれないほど、万馬券を的中させて大儲けしてきたのです。
ただし、全てのレースに情報があるわけではありませんし、1〜2頭の情報が入って来た所で、買い目の点数を多少減らせるぐらいで勝つ事はできないのです。重要なのは、数多くの情報が入り、その情報ソースが信用できる人からなのかを確認し、「勝つ」事のできると判断した厳選したレースのみ馬券を買うのです。
こういった馬券は、購入を禁止されている関係者(騎手、厩務員、調教師が仲の良い記者やライターに馬券を買ってもらう事があるのは公然の秘密)がリスクを犯してでも買う馬券なのです。
「競馬は馬が走るもので、勝つも負けるも運次第」なんて考えているなら大間違い!信用の置ける情報を生かし馬券を買う事が正しいのです。競馬=情報戦が勝つために必要な条件なのです。
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